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戸惑いながらも必死に抜けようと動き回っている内に、霧は濃度を増し、今自分達が何処にいるかもわからない
携帯は圏外、こんな所に救助なんか来るはずがない。おそらくここら一帯にいるのは僕と秀樹と明美の三人だけだろう
怒りの矛先を見つけられない彼らはお互いを責め合っている
動いても無駄だと悟り、霧がはれるのを待っていた僕らであるが、既に何時間が過ぎたろう
僕は体力温存のために大人しく座り込んでいるが、二人は相変わらずだ
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