突然の知らせ

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それは…私にとっていつも通りの一日 2010年11月末の事だった。 街には気の早いクリスマスソングが聞こえてくる頃。 その日も 朝から仕事に追われ喧騒の中に身を置く。 ありふれた一日の風景。 もうすぐ休憩かな。 時計に目をやり、ちらりと思った。 そんなお昼前の事。 『さとさん。外線です。』 受付から声が掛かる。 私に外線? 個人宛って珍しい……。 …何だろう 子供たちに学校で何かあったのかな? 3人とも今朝は元気だったんだけど……。 心当りは無いがとりあえず受話器を取る。 『お電話変わりました。』高めのトーンで告げた。 『こちら□□県の△△病院、医師の田中と申します。……🌕🌕さんの奥様ですか?』 『……。』 えっ? 何? 病院から直接の連絡って… 嫌な予感しかしない。 『ご主人のご病状についてご相談があります。』 手が震えてきた。 一体何が起きたの? .
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