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村に入りしばらくの間は小谷さんを待ちつつ風景を眺めていた
時刻はもうすぐ6時近くになってしまうだろうか
ちょうど四方を山に囲まれる形で存在する村は山の影響ですでに直接的な日光は無くほどなくして夜が訪れそうだ
5分くらいたって小谷さんの運転する車がやってきた
「お待たせしました、ささ乗って下さい」
小谷さんの車は通称ケッパコと呼ばれている車のようだ
「おじゃまします」
なぜか車に乗るのにおじゃましますを言ってしまった
「はい、いらっしゃい」
そして小谷さんも返さなくていいし
父は助席へ俺と母は後部座席へと座った
「いやぁ、車置いてきて大丈夫ですかねぇ、ほんとすいませんねぇ」
「いいんですよ、どうせ取られるものなんて入ってませんし」
「そうですかいやぁ申し訳ないです」
小谷さんは父の車を心配してかとても申し訳なさそうに謝っていた
なんかこの人はさっきから謝ってばかりいる気がする
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