三輪ノ恵村

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「そうですね感覚としては家族なんですよ村人全員がみんな見知った顔ですしそこに知らない人が入ってくるとどうしてもこぉ警戒心というかなんせ外を知らない老人ばかりですからどうしてもそうなってしまうんですよ」 小谷さんの言っていることは何となく自分にもわかる気がしたそれは学校生活にもあったような風景だ 転校してきた子を誰だって最初は警戒する簡単に言えばその感覚なのだろう 「まぁようするに人見知りが少し強いだけで中身は優しい人ばかりですしなんの心配することはありませんよ」 そんな村の話を父と小谷さんがしている間その話を小耳に挟みながら俺はボーッと外の風景を眺めていた 今車が走っているところは山の梺に面する少し小高くなった狭い道だ この辺には民家もあり群青に染まりかけな心もとない明るさで田圃を一望することができたimage=422949066.jpg
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