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恢『只今入学式の最中。パイプ椅子に座り、校長の話を聞いている。…ああ、一言いいですか?……帰りたい。入学式だというのに周りのやつらは話を聞かず徐に席を立ち話をしている。後ろの方では怒鳴り声と共に殴る音が。そんな中に入ったら撲殺されかねない。俺はまだ死にたくない』
七音「なあ、自分、友達おらへんの?」
恢『後ろから声がして振り返れば金髪の不良ボーイ。友達いないって失礼な…』
七音「なんや、無視かいな。ひっどいのー東京もんは。冷たいやつばっかや」
恢「…何か用か?」
七音「あ、喋れるやん」
恢「っ喋れちゃ悪いのか!」
七音「ははっ…んな怒らんといてや。な、少年。俺、連れおらへんし、つまらんくてなー。見たところ少年も同じみたいやし、お近付きになれへんかな、思うて」
恢「俺と…?」
七音「おんっ。本当はもっと最強っぽいのとお近付きになりたかったんやけど。ま、少年が手頃そうやし」
恢『失礼だな、この関西野郎』
七音「俺は神崎七音や。よろしゅうな」
恢「あ、…俺は、如月恢」
七音「は?如月、ばかい?」
恢「何気に馬鹿を混ぜるな!」
七音「へへっ。ほな、恢でいいな。俺んことも七音様呼んでいいで」
恢「何でやねん」
恢『思わず言ってしまった俺だが、七音はゲラゲラと笑った』
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