第1話~1億1997万人の中の1人になって、生き続けても~

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「そんなこと考えてるんだったらさ… 残りの1億1997万人の中の1人になって、生き続けてもいいんじゃない? 生きてれば、その生きてる理由… 見つかるかもよ?」 正直、この駿の言葉にオレは…ドキッとした。 「で…でも、どうせ見つかんないよ。」 「そんなの、生きてみなきゃわかんないじゃん…。」 そう言われ、ふと、駿のほうに目をやると、優しく微笑む駿がいた。 あっ、コイツ…生きてる。 そう思ったオレは、すぐに駿から目を逸らした。 「で…でも。」 もう、フェンスの外に立ってるんだよね…オレ。
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