二章

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中川がホテルに戻るとさっきの若い女がバスタオル一枚とゆう色っぽい格好とは似合わないものすごく怒った顔で近づいてくる…中川は嫌な予感がしながらも聞いてみる。 「どうしたんですか?そんな格好で…」 中川の顔は明らかにひきつっていた、そんな中川へと近づき女は言う。 「ちょっと!シャワーが水じゃないの!お湯が出ないってどうゆう事よ!ホント使えないわねぇ!」 中川は内心(この女どんだけヒステリーなんだよ…)と思いながらも冷静に女に自分がこのホテルの従業員ではない事を説明し、このホテルには自分達以外誰もいない事を伝える、すると彼女は驚きもせずこう言い返してきた。 「そんなの知らないけどお湯が出ないのよ!あんたなんとかしなさいよ!」 そう言うとまた部屋に戻ってしまった。 呆然としている中川の前に、女のヒステリーな罵声が聞こえたのか、連れの男が部屋から出てきて中川に声をかける。 「あんたも大変だな(笑)あいつはあの通り超ワガママだから、あっ、おれはケンジってんだ、あいつはアヤノ、よろしくな~」 そういって部屋へと戻っていく。 「なんなんだあのカップルは…」 中川はまだ呆然としていた。
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