【26】太古の要塞

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~TERRA~ (ラブ様、長官からです) (メインにつないで) メインモニターに、アースのベルベット・スタンリー長官が映る。 「ベル、要塞の件?」 「いや…ラブ。たった今、私の元にHEAVENからのメッセージが届いたんだ。それがどういうことか、分かるね」 (…⁉️) 「アイ! 回線へのアクセスをリサーチ」 「すでにやってみましたが、外部からの侵入はありません。もとより、この極秘回線に外から入り込むことは不可能です」 「おいおい。中に敵がいるってことか?冗談じゃねぇ。このシステムに入れるのは…」 「T2、あなたとラブ、メイ、バーン大統領、ベルベット長官、そして…」 「ヴェロニカ」 アイの言葉の最後を、ラブが締めくくった。 「彼女は…あの遺跡も研究していたわ…」 「おい、ラブ!まさかヴェロニカを疑ってんじゃねぇだろな⁉️」 赤倉の言葉が頭に蘇る。 「アイ、ラルフ長官は、彼女の部屋に?」 「はい。二度お入りになっています」 「二度?」 「ええ、一度目はお見えになった夜。二度目は、帰国される日に忘れ物を取りに来られました」 「忘れもの…?アイ、彼女の部屋のセキュリティロックを解除して、二人の会話記録を聞かせて」 「ラブ❗️」 「T2、仕方ないの。プライバシーには踏み込まない約束だけど、緊急事態だから。私だって、ヴェロニカのことは信じてるわ」 「ラブ、流します」 メインスピーカーに、親娘の会話が流れた。
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