【26】太古の要塞

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~お台場~ 花火のカウントダウンを待ちわびる観客。 その後ろで、爆音が響き渡った。 最初は、アトラクションの一つかと思った観客も、炎に包まれたテラを見た時、その異常さに気づいた。 数万人の人々が、逃げ惑い、会場はパニック状態となる。 メインロードに停まったワゴン車から、30名ほどの人影が降りる。 全員が肩にかけた機銃をテラへと向けた。 「ガガガガガガガガガガッ❗️」 一斉射撃がテラを襲う。 ゆっくりとテラへ近づく部隊。 その後方に、巨人がいた。 「マイク・レイズ❗️」 モニターを見て、ラブがつぶやく。 「T2、あなたは何とかヴェニーをやっつけて❗️アイ、ベルにもこのことを・・・」 「ラブ、手遅れです。たった今入った連絡ですが、カナダのアース本部も襲撃を受けています。あちらも防衛システムが全く機能しない様です」 「本部の場所をバラしたのも、全てこのムシの仕業ね。T2、任せたからね❗️」 言いながら、ラブは武器庫の扉を開けた。 ~TERRA正面ゲート~ 容赦ない銃撃を続けながら、HEAVENのヒューマノイド部隊が、テラの敷地へと入った。 その瞬間。 「ビュン❗️」 光の矢が、先頭の一体の頭部を貫く。 特殊な強化繊維できた戦闘スーツ姿のラブがいた。 「マイク・レイズ、まだ、死に足りない様ね」 「ラブ、お前ももう終わりだ。この前の借りを返させてもらうよ」 「今日の私は、最高に機嫌が悪いんだ🔥。くだらない冗談に付き合ってるヒマはない❗️」 ラブの左手首に、光のリングが現れる。 その光が伸び、白く輝く刀となった。 ラブの武器、コスモブレード。 「撃て❗️」 レイズが合図する。 「ガガガガガガガガッ❗️」 一斉射撃が再び始まる。 「シュッ❗️」 引き金を引いた時、すでにラブの姿はそこにはなかった。 一番前にいた一体の首が地面に落ち、立ちつくす自分の体を見上げる。 隣にいた一人が、ラブに銃口を向けた。 その機銃毎、ラブの(ヤイバ)が、ヒューマノイドの体を真っ二つに切り裂く。 「ガガガガッ!」 一瞬立ち止まったラブに、銃弾が撃ち込まれる。 胸を撃たれ、少し退くラブ。 強化スーツは無傷であった。 「ムダだ❗️」 「シュンッ!」 ラブの黒い影が走る。 何の躊躇(ちゅうちょ)もなく、一瞬の内に、数体を葬り去った。
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