【27】闇黒の悪魔

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その頃、ペレ遺跡最深部の部屋では、異変が起きていた。 図形の描かれた壁の中央にあった「紋章」が、光ったかと思うと粉々に砕け散った。 そして、その壁の向こうに、真っ暗な部屋が現れたのである。 スタッフの一人が、その暗闇をそっと覗き込んだ時。 「グワッ⁉️」 何かが彼の体に。 「た、助けてくれ❗️頭が・・・グォー❗️」 頭を抑えて転がり回る彼に、他の一人が駆け寄る。 「だ、大丈夫か?どうしたんだ?」 彼の体に手をかけようとした時。 暗闇の奥から、異様な風とが、吹いて来た。 「こんな地下に、風?」 そう思った瞬間、激痛が彼を襲った。 「な・・・何なんだ⁉️」 残りの三人が、二人の方を向いた時。 『暗闇』が、ゆっくり穴から這い出て来る。 太古に封印された悪魔の生命体『レム』であった。 その『暗闇』に包み込まれる二人。 断末魔の叫びが、部屋に響いた。 「に・・・逃げろ⁉️」 慌てて部屋を飛び出す三人。 途中の通路で、メイと三人が出会った。 「あ、伊達さん!みんな。小田さんが大変なの❗️」 「メイさん、早く逃げて❗️」 「えッ?」 「霧島さんと、田辺さんがやられた❗️」 「やられたって、何に?何があったの?」 「闇・・・闇が襲ってきたんです❗️」 「なんのこと?」 「とにかく、ここを出ないと❗️」 「なんだかわかんないけど、ダメなの。何かが爆発して、出口をふさがれちゃったのよ!」 「さっきの振動か・・・そんなぁ…」 絶望の表情で、上方を見上げる伊達。 「待って、ラブに・・・」 携帯は、さっきの爆発で壊れていた。 「クソッ!私の鞄に緊急用にラブがくれた極秘携帯があるわ」 「鞄って?」 「・・・下の部屋よ❗️」 四人は、そろって下を見つめた。
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