【27】闇黒の悪魔

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~太平洋上空~ 自衛隊の最新鋭戦闘機「MF-9」のコックピットに、ラブとT2がいた。 「ラブ様、防衛システムは回復しました。カナダのアース本部も、何とか敵を壊滅させたようです」 「アイ、大統領に連絡して、海洋にいる全戦力を、ヴァロンの要塞へ集結させて❗️」 「了解。既に潜水艦7隻と、空母・戦艦11隻が向かっています」 空母ライオネルからの通信が入る。 「ラブちゃん。今どの辺じゃ?」 「おじいちゃん。もう少しで着くわ。そっちの状況は?」 「さっきから、例の要塞が妙な光に包まれおってな、嫌~な感じじゃ」 「攻撃は?」 「ミサイルは全て、あの光の壁に拒まれて、無力じゃ。何なんじゃあいつは?」 「ラブ!光が・・・強く・・・アァ❗️」 ロビンの叫び声が聞こえた。 アイが告げる。 「ラブ様、要塞から強力なビーム砲が発射されました」 遥か前方で、空に向けて一筋の光の線が伸びた。 「アイ、標的は⁉️」 「カナダです」 (ベルっ❗️) 光は、大気圏ギリギリまで上昇し、再び地上を目指して降下した。 ~カナダ・EARTH本部~ ラブの通信が入る。 「ベル❗️」 「分かってるよ、ラブ・・・完全にやられたな。後のことは、任せたよ。必ず、この星を守ってくれ。君と出会えて、本当に良かった。グッバイ、ラブ・・・」 通信が途絶えた。 「ベル❗️アイ、被害は?」 「EARTH本部を中心とした、半径50キロにあるもの全てが消失しました」 「なんてことを⁉️」 「ラブ、ビームの正体は、トリノ砲だな。照射されたものを原子から破壊し、消滅させる兵器だ。ありゃあ、大銀河帝国が最終戦争の際に開発していたものだ」 「T2、じゃああれは・・・」 「お前のご先祖様が作ったものだ」
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