【27】闇黒の悪魔

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「ラブ様、艦隊が総攻撃を開始します」 言葉を失っていたラブに、アイが告げる。 「あれが・・・帝国の兵器だなんて・・・。アイ、ムダよ、この星の兵器では、あのシールドは破れない」 無数のミサイル、魚雷がヴァロンへ撃ち込まれた。 しかし、全てシールドに遮られ、僅かなダメージをも与えられない。 大統領から通信が入る。 「ラブ、バーンだ。核を使ってもだめか?」 「バーン、あのシールドは、攻撃のパワーを感知して変化するの。パワーが強ければ強いほど防御力もアップするのよ。たとえ核でも無力よ!」 「我々では、君たちの力には勝てないのか?」 「・・・っ・・・」 黙り込むラブ。 「ラブ、俺もアレを見たのは初めてだが、トリノ砲は、やたらと撃てるもんじゃねぇ。エネルギーを充填するのに、1時間はかかるはずだ、それまでに何とかしないと❗️」 (ラブ、ヘブンからです) (何っ⁉️つないで❗️) 「ラブ、お前の守ろうとしたものが、お前の帝国の力で滅んで行くのを見るのは、どんな気分だね?」 「ラルフ❗️」 「お前には大変になったよ。娘のことも礼を言わないとな」 「ラルフ・・・お前がHEAVENのリーダーか⁉️ジルターンで、なぜ私を助けた?」 「ああ、あれか。EARTHを潰すためには、あそこで死なれちゃ困るんだよ。生かしておけば、いつかこうやって利用できると思ってね」 「クっ・・・」 「無駄な抵抗はやめて、みんな神に最後のお祈りでもするんだな。お前たちの力は、この要塞ヴァロンの前では無力だ」 沈黙のラブ。 と、その時。 「それはどうかな」 アボット隊長が割り込んだ。 「わしの可愛い娘を苦しめるやつは、許さん❗️」 「おじいちゃん⁉️」 空母ライオネルが、ゆっくりとヴァロンに近づいていた。
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