【27】闇黒の悪魔

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「愚かなラルフよ、我々人間の最も強い武器が何か、知らんようじゃな」 「何っ❓」 「それは、『命』じゃよ。このわしの魂を思い知れ❗️」 「おじいちゃん!ダメーッ❗️」 空母ライオネルが、ゆっくり要塞のシールドに…突き刺さっていく。 弾薬を全て捨て去り、ゆっくりと進む鉄の塊りには、兵器としての強さはない。 侵食されながらも、確実にシールドの中へと入って行く。 乗員は全員下ろし、アボット隊長のみであった。 「大統領!長くはもたん。わしの艦を撃ってくれ!早く❗️』 「ダメよ!そんな・・・」 「ラブ、最後にわしにも、人類のために、いや・・・お前のために何かさせておくれ」 艦が耐え切れずに悲鳴を上げる。 「大統領、早くせんか❗️」 バーン大統領が、苦しい声で告げる。 「アボット隊長。私はあなたを一生誇りに思います。ラブ、すまない。許せ❗️」 艦隊から、一斉にミサイルが発射された。 「ラブ、お前は笑顔が一番じゃ。愛しておるぞ。お前の幸せを祈る・・・」 「ドドドーン💥💥💥」 全弾がライオネルを直撃した。 「おじいちゃんっ❗️」 涙でラブが叫ぶ中、世界最大の空母ライオネルが、最後の命を燃やす。
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