【27】闇黒の悪魔

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~ナスカ~ その頃、メイの救出にティークが到着した。 スパイアイ(透視能力)で地下の様子を探る。 「アイ、深部までは見えないが、やられているのは地表の部分だけの様だ、今から救出を開始する」 「ティーク、待って❗️」 戦闘中のラブからの声が、ティークを止める。 「そこを開けちゃダメ❗️」 「おい、どうゆうことだ?助けろと言ったのはお前だぜ❓」 「中に・・・レムがいる」 「レム・・・って、シリウス銀河を絶滅させたあの悪魔か⁉️」 アイがジーグのメッセージを説明した。 「では、メイは見殺しってことか⁉️」 「それは・・・」 ラブにスキが生まれた。 「ラブ⁉️」 「バシュ❗️」 対戦車用の特殊貫通弾がラブの戦闘スーツを貫く。 「ッツ❗️」 「バシュ、バシュ❗️」 よろめいたところへ次々と撃ち出される。 何とか急所はかわしたものの、肩、腕、太ももから血しぶきが飛ぶ。 「バッキャロー❗️」 T2がラブの体を抱えて、窪みへと転がる。 「ラブ!どうした⁉️」 「ティーク、こっちは今それどころじゃねぇんだ❗️」 「ドガガガガガッ💥💥」 容赦なく砲撃が続く。 「T2ごめん。ティーク、とにかくそこを開けちゃだめ、開けたら最後、世界は・・・終わる」 「何も・・・できないのか?」 「・・・」 苦悩するラブ。 (…ラブ様⁉️) アイが、ラブの思考を感じ取る。 (でも、アイ・・・世界を救うには、それしか・・・) 躊躇(ちゅうちょ)している暇は無い。 「ティーク!軍を使って、半径50キロ以内の、全員を急いで避難させて❗️」 「ラ・・・ラブ❗️おめぇ、まさか⁉️」 ラブの険しい表情を見たT2は、それ以上何も言えなかった。 「T2、行くよ❗️」 「りょう・かい❗️だが、さすがにそれじゃあ無理だ。あの特殊部隊を片付けるから、ちょっと待ってろ❗️」 「T2⁉️」 ラブの静止を聞かずに、T2は銃弾の中へ飛び出した。
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