【27】闇黒の悪魔

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~ナスカ・ペレ遺跡~ 最深部の部屋の入り口に、メイと三人がいた。 「どんな感じ?」 中を覗き込んだ一人に、メイが小声で問う。 「部屋の中にはいません。恐らくあの穴へ戻ったんじゃないかな?」 「じゃあ、今がチャンスね。中根さん。私と来て。二人はここにいて」 ゆっくりと中へ入っていく。 テーブルに置かれたバッグに手をかけた時。 「ズシャ!」 「う・・・うわぁっ⁉️」 中根の目の前に、ほとんど骨だけになった死体が落ちてきた。 「メイさん、上っ!逃げて❗️」 入り口の二人が叫んだ時には、すでに天井から『暗闇』が伸び、中根を包み込んでいた。 「ぐぁあぁーッ❗️」 「何これ⁉️中根さんっ❗️」 メイは、どうすることもできなかった。 「メイさん早く❗️」 その声に反応して、駆け出したメイの足を、『暗闇』が掴んだ。 「キャッ⁉️」 倒れるメイ。 メイの足首の表面が、見る見る溶けて行く。 「痛いッ❗️離せコノヤロー❗️」 入り口の一人がメイを引っ張り、もう一人が、足に伸びた『暗闇』を踏みつけた。 次の刹那、彼は頭上から襲われ、天井へと引っ張り上げられる。 「ヒッ!ひゃぁー⁉️」 その弾みで、メイの足が自由になった。 「そんな・・・」 「メイさん、早く逃げよう❗️」 メイの足首の皮膚は、完全になくなっていた。 「助けないと❗️」 「ムリだよ!もう助けられない。メイさん肩に❗️」 彼の肩につかまり、二人は必死で逃げ出す。
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