【27】闇黒の悪魔

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「クッソー…あいつめ❗️」 途中で、メイが立ち止まった。 「出口は塞がれているわ。このままじゃ袋のネズミよ。何とかして、あいつを食い止めないと」 メイが、通路を補強している木の柱を見る。 「ここを・・・崩しましょ。手伝って❗️」 二人は、必死で柱を蹴った。 「この、このこのこの!壊れろ❗️」 足から血が飛び散る。 「メイさん⁉️」 下の方から、『暗闇』がゆっくりと現れた。 「いい!せーのッ!フンッ❗️」 二人合わせて、思いっきり柱を蹴った。 「バキッ!ガラガラガラッ…」 「やった❗️」 「メイ、危ない⁉️」 彼がメイの体を突き飛ばす。 「ぐあぁー❗️」 「そんな・・・⁉️」 メイが振り向いた時、彼の下半身は、完全に瓦礫(がれき)に埋まっていた。 「今助けるわ❗️」 彼の手を懸命に引っ張る。 踏ん張る足から、血がドクドクと流れ出る。 彼の体はビクともしなかった。 「メイさん。・・・ムリだ。僕はいいから、早く逃げて」 「そんなこと…あぁっ⁉️」 崩れた土砂から、ジワジワと『暗闇』が染み出てきていた。 「グォッ❗️メイさん・・・早く!・・・行って❗️」 彼の体を、徐々に『暗闇』が包み始めていた。 「クッソー❗️何なのよお前❗️❗️」 メイの絶望的な怒りが、遺跡に響き渡った。
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