【28】終焉の時

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「メ・・・メイ❗️無事なのね?」 「うん。今、小田さんといっしょ。二人とも・・・元気だよ。安心して」 小田のところまで、何とか戻ったメイは、下でのことを小田に話した。 小田は既に、自分が助からないことを自覚していた。 メイの足は、「レム」に掴まれた足首から腐食し、すでに膝の辺りまで侵食されていた。 「そう・・・。何とかして、助ける方法を考えるわ!もうちょっと我慢して」 「ラブ、ダメ❗️ここを開けちゃだめよ❗️ここには・・・」 (⁉️) 「・・・い・・・いるのね?・・・悪魔が」 「うん。真っ黒で陰気なやつ。もう他の人たちはみんな食べられちゃったわ・・・」 「そんなことって・・・」 まだ「レム」が目覚めていなければ… そう願っていたラブであった。 「ラブ、いい?ここは絶対に開けちゃだめ!あいつが外へ出たら、いくらラブでも、勝てないわ」 「でも・・・それじゃ、メイ・・・あなたを助けられない」 薄暗い中で、うなづき会う二人。 「ラブ・・・よく聞いて。私は一度あなたに命を助けられた。あれからずっと、人々のために尽くすあなたを見てきたわ。こんな私でも、精一杯、あなたを助けようと思って生きてきたの」 本心であり、ラブもそれは分かっていた。 「あいつは、ほんの僅かな隙間でも通り抜けるの。ここのこんな軽い土なんかじゃ、防ぎきれないわ」 「メイ・・・あなた・・・」 メイの考えが、ラブには分かった。 「ラブ、何でもいいから、ここをあいつごと、焼き払って❗️」
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