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秦の始皇帝の代、宰相の李斯(字:通古)から「霊鳥の巣が見付かり、その近くで鳳凰が宝玉の上に留まり、人間を観るや翔び去って行ったとのこと」と街の噂を聴いた始皇帝は、その宝玉を持ち帰らせ
『受命於(干)天既壽永昌』と銘を刻ませ、形を整え、摘みには5匹の龍を彫らせ、皇帝専用の璽、玉璽とした
その玉璽は代々伝わり、始皇帝が造らせた伝説の玉璽、『伝国璽』として漢の時代へと受け継がれて行く
銘は『受命於天既壽且康』とも伝わるが、行方不明になった現代では知る術も無い
紀元前206年、初代太祖高帝劉邦が漢を建て、二代恵帝劉盈、三代少帝劉恭、四代少帝劉弘、五代太宗文帝劉恒、六代景帝劉啓、七代世宗武帝劉徹、八代昭帝劉弗陵、九代海昏侯劉賀、十代中宗宣帝劉詢、十一代高宗元帝劉[百大百]([爽]のメの部分を[百]に変える)、十二代統宗成帝劉[敖馬]([敖]の下に[馬])、十三代哀帝劉欣、十四代元宗平帝劉[彳干テ]([行]の中心に[干]を容れる)と長らく漢王朝の治世と伝国璽の継承は続いて行く
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