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司馬仲相は、言われた通りに「1つ、2つ、3つ…」と数えると
外にいる行列の誰かが「もう上を向いても良いですよ」と言ったので、御車から外を見回してみた
司馬仲相は「ここは何処ですか?」と訊くと
行列の誰かが「ここは冥界です、貴男は宴会でお酒に酔い、その儘、深い眠りに着いたのです…」と云った
暫らく御車に乗せられて、何処かへと着きました
司馬仲相は御車から降ろされて「ここは何処ですか?」と訊くと
また行列の誰かが「ここは冥府の裁判所です」と言った
そしてまた別の誰かが「貴男は生前、始皇帝の批評をしましたが、善悪などそう簡単には判断出来ません、批評する人間に因って善にも悪にも左右されるのです」と言った
奥に進むと、法廷に金の鎧兜を身に付けた誰かが現れて
「私は無実です…」と言った
行列の誰かが「今から裁判を行います、もしこの件を裁けたならば、貴男を真の皇帝として産まれ変わらせてあげましょう…」と言った
司馬仲相が迷っている内に、また誰かが法廷にやって来ました
髪を乱した老いた男は「私も無罪です」と言い
獅子の帽子を被った男も「私も無罪です」と言った
司馬仲相は「これでは埒が明かない…、先ずはお名前をお訊きしたいのですが」と訊ねると
金の鎧兜を被った男は「私の姓は韓、諱は信です」と名乗り
髪を乱した老いた男は「私の姓は彭、諱は越です」と名乗り
獅子の帽子を被った男は「私の姓は英、諱は布です」と名乗りました
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