360人が本棚に入れています
本棚に追加
玖斗と一緒に教室に入ったら、一気に静かになった。
この学校の敷地内とは別に中等部があって、半分以上がそこから来てる。
「……普段から普通に素のまんまなんじゃん」
皆静かになっちゃったし。
「……いいんだよ」
また面倒くさそうに顔を背けて、玖斗は携帯を取り出した。
「……揃いましたよ。………え?あぁ…やめろって言われましたよ………はぃ。じゃ」
相手は璃緒で……あたしの話も混じってんね。
玖斗が携帯を切った後、放送が流れた。
『放送すんぞー。今から言うことを一言でも聞き逃した奴は殺すからな』
……理事長が危ない発言してんじゃねぇよ。
『ここは男子校だが、今年は特例で1人女子が入学した』
あたしの方をちらちら見るクラスの生徒たちを玖斗が睨み付ける。
『そいつに手を出した奴には容赦しねぇ。まぁ、死ぬ覚悟があんなら行動しろ。以上』
最初のコメントを投稿しよう!