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玖斗と一緒に教室に入ったら、一気に静かになった。 この学校の敷地内とは別に中等部があって、半分以上がそこから来てる。 「……普段から普通に素のまんまなんじゃん」 皆静かになっちゃったし。 「……いいんだよ」 また面倒くさそうに顔を背けて、玖斗は携帯を取り出した。 「……揃いましたよ。………え?あぁ…やめろって言われましたよ………はぃ。じゃ」 相手は璃緒で……あたしの話も混じってんね。 玖斗が携帯を切った後、放送が流れた。 『放送すんぞー。今から言うことを一言でも聞き逃した奴は殺すからな』 ……理事長が危ない発言してんじゃねぇよ。 『ここは男子校だが、今年は特例で1人女子が入学した』 あたしの方をちらちら見るクラスの生徒たちを玖斗が睨み付ける。 『そいつに手を出した奴には容赦しねぇ。まぁ、死ぬ覚悟があんなら行動しろ。以上』
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