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今のは絶対学校で流しちゃいけない放送だった……。
そのあとはちょっとした説明だけで終わったけど、その間教室はやけに静かだった。
玖斗睨みきかせすぎだし。
あたしはまともに話なんて聞いてなくて、教室を見回した。
そこまで学校内の勢力争いに関わってる奴は少なそう。
上の方のグループに入ってたりする奴は何人かいるけど、流石にリーダー格の奴はいない。
帰っていいらしいんだけど、あたし今日から暫く寮だし。
まだ道わかんないんだよね。
「玖斗~。あたし寮どこか分かんない」
机に頬杖ついて言ったら、教室にいた全員に注目された。
「かぁ、アレ。いくら女でもヤバくね?」
「だよな……」
小さい声がいろんなとこから聞こえて、玖斗が近づいてきた。
「お前寮なのか?」
ほんと玖斗って面倒くさそうに喋るよね。
「んーん。でも暫く寮に泊まることにしたの」
玖斗と普通に会話してるだけなのに唖然とした目で見られる。
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