360人が本棚に入れています
本棚に追加
「いらっしゃぁい、初めまして。益良男冥利くんだよね?」
部屋を間違えたのだろうか?
いや、秋斗先輩が間違える分けないか……じゃあ、この少年は誰?
僕と同じか年下に見えるけど
「うん、そうだけど……理事長さんは?」
首を傾げて聞くと少年も同じように首を傾げる。
「あはっ、あはははは」
えっと……この子の頭大丈夫なのかな?
まぁ生BL見るためにここに入学した自分が言うのもあれだけど。
「はぁーあ、僕が理事長なのだよ。you see?」
この子が理事長だって…………?
どう見ても子供に見えるんだけど。
「言っとくけど、27の設定年齢だよ僕」
「せっ、設定て……」
理事長さんは電波で子供?
新しい感じの人だな……。
「まぁ、あんまり気にしなくていいよ。どうせ僕脇役だしねー」
「は、はぁ……」
チビッ子相手ならショタ萌え!!ってくるのにこの人相手だとならないな……キャラが濃いからかな?
「まぁ、いくら脇役でも名前ぐらい言ってもいいと思うんだ。と言うわけで花図(はなず)紫気(しき)って言うから覚えておいてくれると嬉しいな!」
「あっ、はい……」
戸惑っている僕を見て楽しそうにすると自称理事長はぐるりと椅子を回転させた。
「あっ、そうだ。秋くんどうだった?」
「秋くん……? あぁ、秋斗先輩のことですが?」
「っ!? もう名前の呼び合う仲だったりするの!!」
「えぇ……まぁ」
すると理事長はきゃあきゃあ言いながら悶え始めた。
なんだろ、これ見たことある……てか、したことが……。
「でっ!!」
ばっ、と顔あげて鋭く声をあげて僕をみた。
「秋くん、どうだった?」
「どうって……かっこよくて、優しかったですよ?」
「好印象きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
雄叫びをあげる理事長にドン引きをした
でも、同じ行動をした覚えがあるだけに凄く微妙だ。
最初のコメントを投稿しよう!