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チャイムの少し後に二人の先生が教室に入って来た。
一人は眼鏡を掛けたいかにも勉強出来ますって感じの男性、色白で華奢な体は弱そうな印象を受ける。
もう一人はショートヘアが似合う美人の女性、健康的に日焼けした体は良く締まっていて頭より体を動かすのが得意そうだ。
「えー、このクラスの担任になったガガ=ロンドと副担のファーメリア=ロンドだ。
よろしく頼む」
自己紹介が終わると教室がにわかに騒がしくなる、それを止めたのはファーメリアの言葉、いや……
「私とガガは夫婦よ。
皆が思ってるような兄弟や親戚じゃないから」
「「「えーーー!!」」」
止める所か、更に煩くなってしまう教室……
バキッ!
呆れ顔だったファーメリアだが、中々静かにならない教室にイライラしだし教卓に拳を叩きつけて破壊した。
「煩いぞ!話はまだ終わってない!
静かにしないと今度はお前達の頭がこうなるぞ」
「「「…………」」」
一瞬にして静まり返る、誰もあの拳を受けたいとは思わないだろう。
「まあまあ、ファーも落ち着いて。
それでは、連絡事項を伝えていきます」
静かになった教室では、ガガの声が良く聞こえ二度と煩くなることが無かった。
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