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｢行ってきまーす!!｣
そう言いながら美鈴は自転車にまたがった。
新しい制服。
新品なカバンと靴。
道端にいる、たくさんの新一年生たち。
｢うわ…!桜きれい!｣
美鈴の手のひらに一片、桜が舞い降りる。
今日から高校生活がスタートした。
不安と期待を胸に学校に向かう。
｢み･す･ずー!おはよー!｣
｢あっ、おはよう♪｣
あたしに元気よく挨拶してくれたのは、中学からの親友、藤咲綾。
お互いに信頼し、支えあってきた仲だ。
｢いやー相変わらず制服が似合うねー。美鈴は!｣
軽く口を膨らませながら彩が言う。
｢なーに言ってんの!彩の方があたしの何億倍も可愛いくせに!｣
｢…あっバレた?｣
｢あはははは!｣
そんなしょうもない会話を２人で話していると、すぐ学校についた。
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