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「………。」
「分かった…?」
目がパッチリしてて、髪サラサラしてて、少し細くて…指先がきれいで…。
…うん。
「あっ。」
「…分かった!?」
「…わかんない☆」
「ほんとにほんっとにわからないの…?」
「うーん…。なんかどこかで会ったような気がするんだけど…。」
男の子の顔をじっと見つめる。
「…僕と美鈴ちゃん、同じ幼稚園だったじゃん…。」
「よっ幼稚園?……あっ!」
思い出したのか、美鈴の顔がパッと明るくなる。
「同じ組だった、川口くん!?」
「…違うよー!!誰?川口くんなんて子。だいたいいたっけ?」
「え?じゃ…中口くん?」
「だから違うってば!川口くんの次は中口くん!?」
その男の子は、ため息と共に残念そうな顔をする。
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