61人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
俺「あんた誰?ってか何処?」周りを見渡す。
声の主は、もう正月ボケしたのか?と言いたくなる様ななんとも気が抜けた女性の声。
いくら見渡しても参拝客と「速く参拝済ませろよ」な目をした人間しか居ない。
また頭に声が響く。
?「見えませんよー?だって私神様ですからー」
俺「俺の頭の中に声があああっ!?」
神様「驚くのはそっちなんですねー」
神様からの突っ込みを無視して頭を押さえ叫ぶ俺。
どよめく参拝客達。
嘘だろ?正月早々あっちの世界の住人と交信しちまうなんてっ!?遂に俺にも邪気眼としての素質がっ。
神様「ある訳ないじゃないですかー」心の声にも突っ込みを入れられた。
俺「はっ!?って言うか、願いを叶えてくれるって言ったよな!?」
神様「貴方が百万人めの参拝客ですー」
無意味に頭の中に豪華なファンファーレが鳴り響く。神様ってすげぇ。
俺「って、そんな事はどうでもいいから!!」
神様「私の話はスルーですか」うるせぇ。
俺「さっさと願いを叶えてくれっ!!」
神様「まぁいいでしょ、、、さっきのお願い全て叶えますよー?」ため息が大音量で頭に響く。本当に無駄に凄い力だな。
俺「あぁ!!神様最高っ!!神様マジハンパナイっ!!」心にも無いお世辞を口走りながら、俺は期待に胸を膨らませる。
これから俺は花園作るんだっ。俺という種を撒き散らすんだっ。これで胸膨らませなかった色んな意味で男じゃねぇぜ!!。
ん?。
周りから熱視線を感じる。見渡すと混雑しているというのに俺の周りだけ空間が開いていた。
ボソボソとひそひそ話も聞こえる。
冬花「達馬、、、」
幼馴染みが涙ぐみながら話しかけてくる。
俺「へへっ、、冬花、、俺は人間をやめるぞ」俺は新世界の神になる。
冬花「もうやめてるよっ」泣き崩れた。よし、最初に俺の種を撒く花園は貴様だ。
神様「じゃあ短編小説なのでサクサク行きますよー」メタ発言やめい。
俺「よっしゃこーいっ!!」
神様「おんばしらおんばしら、あ、なる、におんばしら」なにそれ怖い。
神様「アッーーーーー!!」
白く世界が染まり始める。
神様「まぁぶっちゃけ、願い事を叶える言葉なんて要らなかったんですけどねー」
どこまでもメタ発言をする神様の声を最後に、意識が途切れる。
俺「っ!?」
眼を覚ます。
急ぎ起き上がり周りを確認。
俺「神様ありがとうっ!!」
周りには見事に女の子しか居なかった。![image=392972331.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/392972331.jpg?width=800&format=jpg)
![image=392972331.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/392972331.jpg?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!