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あるものは千里を駆け
あるものは千里を飛び
あるものは千里を泳ぎ
うたを、そしてうた声の持ち主を探し始めました。
けれどもうた声の持ち主は見つからず、手に入るのは時折風に乗ってやってくるうたのみ。
その度そのうたに心打たれ、探し求めるものたちは嘆くのです。
「この世はなんと悲しく、輝かしいものなのだろう」
そんな中、同じようにうたを耳にしたにも関わらず、詠い手を探そうとはしないものたちがいました。
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