蝶のうた

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その中に、小さな小さな蝶がいました。 蝶を含めそのものたちは、あのうたが流れた日からうたを詠い始めました。 煌めく闇夜の星々を 死した仲間の亡骸を 己が敵への憎しみを 見たもの聞いたもの感じたもの、あらゆるものを詠い始めました。 ある日小さな蝶に仲間の蝶が問いました。 なぜ詠っているの、と。 すると小さな蝶は答えました。 伝えたいからです、と。
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