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そして幹部のものたちが集められた。
もちろん今回は伊東についての話だった。
斎藤の話によると、伊東が近藤の暗殺を企んでいるということらしく、隊士の間で出回っている噂とほぼ一緒だった。
斎藤の話を聞き、さすがの近藤も伊東は危険な人物だと理解したらしくすぐに伊東を殺るように命じた。
永倉や原田はただ自分が可愛いだけだろうと少し顔を歪めたがそれよりも気になることがあった。
「…なあ、伊東を殺るってことは平助たちを敵に回すってことじゃねぇのか?」
原田が聞くと土方は小さく頷いた。
「平助は…無理に追い掛けなくても良い……」
「………本当か、土方さんっ!」
永倉が目をキラキラさせて聞くと土方は舌打ちをして頭をガシガシかく。
「土方さん照れんなよ~!わかった。平助は逃がしてもいいんだな!!!よし、俄然やる気が出たぜ!」
原田はニカッと笑って言った。
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11月18日、伊東は近藤の妾の家に招待された。
「伊東先生、どんどん飲んでくださいよ!今夜の為に美味しい酒をご用意させて頂きました!!!」
近藤と土方は二人で伊東の相手をする。
「ありがとう勇ちゃん。貴方たちも私に構わず飲んで頂戴ねぇ~」
既にほろ酔いの伊東に近藤はどんどん太鼓を持つ。
「…そういえば」
伊東は思い出したように言う。
「あのクソガキは今日はいないのね」
「…クソガキとは……華くんのことですか?」
近藤が尋ねると伊東はそうよと頷く。
「申し訳ございません。春江は本日、他の仕事がありましてこちらには…」
「別にいいのよ。どうせ私に会いたくないとかで来たくないって駄々をこねたんでしょ?」
伊東の言葉に二人は答えられず無言で俯いた。
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