第2話 Birthday-誕生日-

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「声が聞こえて、来た。」 「うん。……ありがと。」 正直ノアがいなかったら 私は多分どうにもできなかったから。 「誰なんだ?」 「……私のお母さん……。」 「遺産がどうとかなんか言ってたぞ?」 「おばあちゃんが亡くなって……それで。」 「なんだ、それ。お前のことより金か?」 「捨てられたから。」 「少なくても俺はお前に会えてよかったけどな。」 なんでノアは 私が今欲しかった言葉を 言ってくれるんだろう…… 涙が出てきた。 とめどなく…… ノアは優しく抱きしめてくれる。 体温はないけど とても温かい。
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