余命38日

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11/22 月曜日 いつものように 出勤 私の仕事は コールセンターのオペレーター 月曜日は 他の曜日に比べ コール件数が多い おかげで あれこれ考えずに済んだ。 そして あっという間に ランチタイム。 一緒にランチを食べる仲間に 昨日の話をしようか 悩んだ どう話せばいいのか 深刻に話す? それとも 変な夢の話しとして話す? どうしょうか… 食後のコーヒーを飲みながら 私は 昨日の話をした もしかしたら 夢かもしれないけど と 前置きをして。 ランチメンバーは 4人 「夢かもしれないんだよね?」 「すごい夢だね」と 夢だと受け止めた人は 3人 1人は 言葉を失い、固い表情 そして、「もし 本当だったら 恐いね」 「うん」 「………」 あ 空気が重い 私は 慌てて 「でもさぁ 神様の使いが余命を告げにくるなんてさぁ 聞いた事ないでしょ?」 「うん」 「だからさ まぁ 夢だと思うんだけどね」 「だよね~」 「でも 本当だったら?」 「………」 はぁ~ “本当だったら”は 昨日 私が ずっと考えていた事だ
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