第一章 初恋

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2月の風が野原を渡る時 陽子ちゃんと小川に言った 見渡す限り雪化粧で 赤いほっぺの陽子ちゃんは 小川の蛇行する流れに目を向けていた 風は陽子ちゃんの黒髪と戯れ 風は音を鳴らして土手の上の枯れすすきを 傾げさせて 去っていく
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