第二章

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山菜学園第7体育館。 驚くことにこの学園には第10体育館まである。 そのほとんどが高等部のものだ。 今のご時世何が起こるかわからないということもあるが、元々高等部は基本的に実戦授業が多い。 俺達能力者は、大人になったら起きてしまうかもしれない戦争のための徴兵の対象になり得るのだ。 とは言っても、日本は科学の力だけでも十分過ぎる軍事力があるのだが。 その話は置いといて。 ともかくこの体育館、広い。 いろいろな装置も施されており、一般の屋内球場ほどはあるだろうか。 そのうえ無駄に頑丈である。 校舎と違って対爆撃ではなく、生徒同士の戦闘で内部が破損しないように最先端の科学が用いられている。 その校舎の対爆撃耐性は間違いなく必要じゃない。どこぞの爆撃機が、防衛省がプレデター一匹通さないと豪語している領海の空母部隊を破ってここまで来るとは思えないし。 本当にプレデター一匹通さないのかは知らないが。防衛長官、大丈夫か?
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