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「winter boy」 優しくそしてあなたは わたしを温めることなく 儚い口づけをくれる あなたの吐息に 温められた白雪たちが 涙に似せて溶けだすわ いつか形を失うわたしを あなたは今壊れぬようにと 大事に包んでくれるけど わたしはやがてあなたの中で 春の訪れを知る 時が訪れたあなたは 白い吐息を吐くことをやめ たった一人氷の世界へと 退いてゆくの
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