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「歌菜ちゃん」
謙太が静かに歌菜を呼んだ
「…なに?」
歌菜の声はまだ涙声だ
「僕たちはなにも遊びに行く訳じゃないんだよ?」
「そんなのわかってるよお…」
「僕たちは自分たちのレベルアップに一番良いところに行くんだ。高校も全国的にダンスで有名な先生と部活があるから選んだんだよ?ただダンスが上手くなりたいなら、高校に行かず、海外へ行っても良いんだけど、それじゃあ基本的な人間形成ができないからね。」
「それもわかってるよお…。だけど寂しいものは寂しいもん!謙ちゃんと離れたくないよ!」
そう言うと歌菜は謙太に抱きついた
「あ!歌菜!離れなさいよ!」
美和が慌てて言う
それを謙太は手で制すと歌菜の頭を撫でながら言った
「それに、今回は歌菜ちゃんにとってもチャンスなんだよ。」
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