ひえびえ

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「…わかったよ。謙ちゃん」 歌菜は落ち着いたようだった 「でも…もう少しこのままでいさせてよ?あともう少ししたら離れるから…。お願い。」 歌菜はもう少し甘えたかった 謙太はうなずいた 「良いけどもう少しだけだからね?」 謙太の腕の中で歌菜がうなずいた 駅前の桜がヒラヒラと舞っている 桜は散り際が美しいなんて、紫式部もよく言ったものね…。 歌菜はしみじみそう思っていた ちなみに歌菜は日本史が苦手である。 昔の人と言ったら紫式部か聖徳太子とかそんなものだ そんな余韻にひたっていた歌菜を現実に引き戻したのは… 「二人とも…くっつき過ぎなのよ!」 やっぱり美和だった
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