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『聞かなくてもわかるだろ東雲?、どうせ任務に失敗して“ヤツ”を追って来たはいいが、未だに場所がわからなくて言い争いをしていたというオチだろう……』
『ちょっと~、あんたそういう言い方はないんじゃないのアクセル~?』
『なんだ、間違っているのか……?』
『間違って!……なくもなくはないけど~』
アクセルと呼ばれた影は、まるで武士のような凜とした姿をしており、もの静な姿勢をしている
対照的にミルフィーユと呼ばれた影は、お嬢様のような姿をしており、天真爛漫な性格をしている
「とにかく、こうなってしまったのはお前達が逃がしてしまったことにある。これから片っ端から“ダイブ”して“ヤツ”を探すぞ」
「ちょっと嘘でしょ!?今いったいどれだけの人が寝てると思ってるのよ!?」
『そ~よ~、アタシ達を過労死させる気~?』
『しょうがないだろ……』
「今、この中には高感知タイプはいない。だから手当たり次第探すしかないんだよ」
「『それはわかるけど~……』」
文句をたれて反対する二人だったが、そんな二人の言うことなど聞き流し、東雲は桜の木から降りるとそのまま歩いていった
残された二人はお互いを見て再びグッタリとした表情を見せ、桜が舞い散る木々の中へと消えていった
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