6人が本棚に入れています
本棚に追加
第二夜 下
「そう。
ナツはお願いをきいてあげたんだね。」
リュウが納得する。
昨日はまた会う約束をして帰ってきちゃったから、一応リュウへ報告。
「さすがナツだね。
えらいえらい。」
「…はいはい。」
ガラガラ
リュウが引き戸を引いた。
営業時間は過ぎてるから、カウンター席で寝てる愛さんしかいなかった。
「愛さん、そんなに仕事大変なんだ。」
「当たり前でしょリュウ。
女の子なんだからね?」
まったくわかってないなこいつ…。
さて…。
「今日ね。
私と恵さん、愛さんを尾行するから。
リュウはとりあえず愛さんについていって。」
わかったのか、わからないのか…。
リュウの微妙な表情。
「わかった?」
「…なんとか。」
「よし!
じゃあ任せた。」
最初のコメントを投稿しよう!