あの味をもう一度

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第三夜 下 午前1時15分 「愛さん、ラーメンの味の研究をしてるんだって。 だから、夜には評判のラーメン屋に行って味見するんだ、って。 昨日のラーメンは美味しくて美味しくて、僕が奢ってあげたよ。」 「へぇ。」 リュウの事後報告を聞いて、納得する私。 恵さんの思い過ごしみたい。 「それで? 今日はどうするの? ナツ?」 どうするっていっても…。 「あとは恵さんの決断しだいだよ。」 「そう…かなぁ。」 リュウは子供だな。 純粋がうらやましいよ。 「仕方ないよ。 じゃあ今日はちょっと先に入ってて。 夜は冷えるし、缶コーヒーでも買ってくるから。」
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