6人が本棚に入れています
本棚に追加
「おまったせー。
あれ?
初めましての人がいるね。
初めまして。」
愛さんがラーメンを三つ、持ってきた。
三つ?
それに…。
「テンション高いね…。」
リュウに耳打ちした。
「実はさっきからこうで…。」
と、リュウが応えた。
ホント、どうしたんだろう。
恵さんが隅で縮こまるのが見えた。
愛さんには恵さんは、見えないから…。
「この人はナツっていって、まぁ友達です。」
リュウから私の紹介。
かなり大雑把だな…。
「初めまして、愛ちゃん。」
まぁ初めましてじゃないんだけど。
「うん。
ま、とりあえずこれ、伸びないうちに食べて。」
と、愛さんがラーメンを置いてくれる。
「ねぇ、なんで3つなの?」
気になったから聞いてみた。
「いや、あのね。
一つは私。
一つはリュウ。
で、一つは恵ちゃんに…。」
恵ちゃんの体がちょっと跳ねた。
驚いたみたい。
「…妹さん…ですか。」
「なんで知ってるの?
…まぁそうなんだけど…。
仏壇にお供えしようと思って…。」
ああ、なんだ。
恵さんが見えてるのかと思った。
恵さんがホッと、胸を撫で下ろした。
最初のコメントを投稿しよう!