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どうしても思い出せない過去…それは誰にでもある。
赤ん坊の時の記憶…でも大人になってからの記憶はいつ消されてしまったんだろう。
ァタシは1度でも消えて欲しいなんて、願ったんだろうか?
とても幸せそうだったァタシ…あんな笑顔、最近したことないな。
何で思い出せないんだろぉ。
飽きたカップラーメンを少しだけ残して、午後3時、散歩に出ようと思った。
家を出て徒歩30秒。
缶コーヒーを2つ買って、例の公園に辿り着いた。
彼が居るかなんて確証も無いのに、缶コーヒー2つ抱えてちょっと馬鹿みたいな自分に心で笑った。
やっぱり今日も暑い…
青いベンチに腰掛けると、わざと見ない様にしてた噴水に目をやった。
居ない。
『当たり前か…』
そう心の中で呟くァタシの横に並ぶベンチに人影を感じた。
彼だった。
心の中で思わず『やった!』と思った。
きっと顔にも出てたかも知れない。
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