7人が本棚に入れています
本棚に追加
――――綺麗だと思った。
腰まで届く長い髪、
憂いをおびた瞳、
固く結ばれた唇、
何もかもすべてに魅了された。
俺は彼女から目が離せなくなっていた。
―――このままずっと、見ていたいと思った…
どうしてそう思うのか、
そして、この気持ちは一体何なのかはよくわからなかったが―――…
李旺はもっとよく彼女を見ようと身を乗り出すと、下に落ちていた木の枝を踏んでしまった。
木の枝の折れる乾いた音が、夜の闇に広く響き渡った。
最初のコメントを投稿しよう!