13人が本棚に入れています
本棚に追加
/609ページ
こんなに寒い夜なのに
私は貴方を包めない
大きな背中を眺めて居たいけど
ずっと足元ばかり見てる
言葉の意味を知るまで
私は信じられないの
不安になる位の易い言葉で全ては委ねられない
愛し続けても貴方は遠く遠く
一つに交わった瞬間から
直ぐに離れてしまうの
きっとその一秒だけしか要らないの
行く宛ても無くする話も無く
ただただ並んで未来を見た
手で触れて返ってくるものが欲しいんじゃない
貴方の連れて行きたい場所は判ってる
だから私は壁を造るの
私が必要なものを貴方は望むことは無いでしょう
風に揺れる黒髪
邪魔ばかりする冷たさ
聞き分けのない貴方と
天の邪鬼な私
気付いていたって口には言えない
似た者同士だから
何も変えられないまま
きっと不様な生き方をしてる
私を忘れて構わない
私を忘れても構わない
最初のコメントを投稿しよう!