侵略

5/10
前へ
/25ページ
次へ
振り返ったその先にいたのは国語教師の朝霞先生だった 「先生いきてたんすか!?」 「そうだ。こっちに来い」 「え?外に出ないんすか?」 「そうだ!早く!!」 「え…」 先生の異変にみな気付いていた。 先生の言葉には心がまったく感じられなかった 顔も無表情でロボットのようで恐怖さえおぼえた。 洗脳 それしかありえなかった。 「逃げるぞ…走れ!」 僕の掛け声と同時にみなが駆けだした。 僕たちが駆けだした瞬間見慣れた顔が一斉に入ってきた。 みな見慣れた顔であったが無表情のため知らない顔であった。 また誰ひとりとして言葉をはっすることはなかった。 ロボットにしか見えなかった。 「ここで終わりか…」 だが 死にたくない… という気持ちでいっぱいだった。 ふと外気に触れれば洗脳はとけるのではないか? そう思った僕は窓を拳で殴り割り外にでた。 洗脳がとけたかどうかなど確認せず全力で走った。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加