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振り返ったその先にいたのは国語教師の朝霞先生だった
「先生いきてたんすか!?」
「そうだ。こっちに来い」
「え?外に出ないんすか?」
「そうだ!早く!!」
「え…」
先生の異変にみな気付いていた。
先生の言葉には心がまったく感じられなかった
顔も無表情でロボットのようで恐怖さえおぼえた。
洗脳
それしかありえなかった。
「逃げるぞ…走れ!」
僕の掛け声と同時にみなが駆けだした。
僕たちが駆けだした瞬間見慣れた顔が一斉に入ってきた。
みな見慣れた顔であったが無表情のため知らない顔であった。
また誰ひとりとして言葉をはっすることはなかった。
ロボットにしか見えなかった。
「ここで終わりか…」
だが
死にたくない…
という気持ちでいっぱいだった。
ふと外気に触れれば洗脳はとけるのではないか?
そう思った僕は窓を拳で殴り割り外にでた。
洗脳がとけたかどうかなど確認せず全力で走った。
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