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肉屋についた。
いや正しくは肉屋があった場所に着いた。
肉屋は燃えて、跡形もなくなっていた。
恐らく、営業時間中に襲われたためコロッケ等を揚げていた火が消えていなかったのだろう。
実際、火事は肉屋だけでなく、あちこちで起きていた。
奴らが来たのが12近くだったからだ。
肉がダメだったので、果物で腹を満たさなければならなかった。
バイクのトランクからバナナを1本取り口に運んだ。
しかし半分ぐらいまで食べ食べるのをやめた。
食欲がなかった。
道端を見れば転がっている死体。
恐怖・怒り・悲しみが入り混じった精神状態。
お腹が空くわけがなかった。
その場に座り込む。
心身ともに疲れきっていた。
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