生存者

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その人は、走るスピードを緩め近づいてきた。 「動かないで!!」 僕が叫ぶとその人は止まった。 洗脳された人とは明らかに違った反応だった。 バイクを降りてゆっくりと警戒しながら女性に近づく。 ついに女性の目の前に着いた。 彼女は笑っていた。 その笑顔が僕の緊張をほぐした。 見た目は20代前半。奇妙な服装・奇妙な機械を持っていた。 「あなたは…?」 同時に奇妙な機械が奇妙な音をだした。 「*****?」 彼女もしゃべりだした。 「*******。********?」 またしても機械が音をだす。しかし今度は聞き取ることができた。 「私はシャールス・ヒカエル。あなたは?」 僕はその言葉を理解したのと同時に、奇妙な機械が翻訳機であることも理解した。 「僕は笠口中谷(かさぐち なかや) 。あなたはもしかして宇宙人ですか?」 恐る恐る聞く。 「*********。******?」 「****。」 「ええそうよ。」 信じられない返事が返ってきた。
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