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物心がついた時からお姉ちゃんは私の傍にいてくれた。だから、小さい頃からずっと、何でも上手にこなしてみせるその姿を見続けてきた。
とても強くて格好よくて綺麗で──たぶん、大人になってもその認識が変わることはないと、子ども心ながら確信できるほどに。
自分と似ている点なんてせいぜい容姿くらいしかなくて、それだって細部に目を凝らせば遠く及ばないと、卑屈でも何でもなくそう思う。
けれど、憧れこそすれ劣等感なんてついぞ抱いたことはない。日だまりのように優しい輝きで包み込んで、どんな時も私を助けて守ってくれたから。
思い返せばそんな記憶ばかりが胸を打つ。きっと自分が思っている以上に、当時は彼女にベッタリだったに違いない。
そんな日々が変わって、心を鍛え直してもらうかのようにマジックゲームで対戦を始めたのは何故だっただろう。
あれはそう、私が──
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