先生最低説

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「やべぇ、サカキつえぇ」 俺の名は正。 まさしじゃないし、 ただしだし! の一発芸でお馴染みの中学二年生。 「おい正、狩りいこーぜ、狩り」 「うっせーな、俺は今ポケモンをしているんだ。邪魔をするならまずお前からひんしにするぞ」 「リーフグリーンやってんのかよ……モンハンやろうぜモンハン!」 「やらん」 「即答かよ」 「そして緑だ」 「初代だと……!?」 この、やたら狩りを強要するモンハン中毒患者は、幼なじみの勝。マサルだ。 モンハンを3から始めた強者である。 「いーじゃんかぁ、一緒にやろうぜー。ポポ倒せないんだよー」 「あーじゃあ後で……ポポ倒せないの!?」 「あ、ばか。大声出すな」 ちなみに、 今は授業中だ。 「静かに。先生に気づかれたらやばいだろー」 「やばいのはお前の狩猟能力だ」 「………」 「あ、大丈夫だった」 「寝てるな、先生」 「………ウフッ」 「あ、笑った…」 「笑い声きめぇ……」 この授業をろくに行わない先生は坂口。 数学教師でありながら毎時自習にするので、生徒から絶大な支持を得ている。 32歳独身男性。 ちなみに自習時間に自習をする生徒はこの学校に存在しない。
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