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タケダはジョナサンの右手を取り上げ、絆創膏を貼ってあげた。
『左でやりぃ。左で』
今度は軽く、左手の人差し指を咥えるジョナサン。
『・・・ウィッヒー』
笑顔は戻らない。
『もっとや!
大きい声で言わんかい!』
『・・・ウィッヒーー!』
『おい!なんで泣いてんねん!』
涙が止まらなかった。
何度ウイスキーと言おうとしても
『ウィッヒー』としか言えない。
ジョナサンは深く絶望した。
僕には笑顔の資格が無いのだ、と。
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