幼なじみの彼

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家は隣同士で、生まれた病院も同じ。 しかも、生まれた日まで同じ。 親同士が仲良くて、何でも高校時代からの友達なんだとか。 いつも4人で連んでたんだって。 「和泉!優輝! 2人ともなにしてんの!?」 「コイツが俺の菓子、勝手に食べたんだよ!」 「別にいいだろー? 1つぐれぇ。 ケチだなぁ、優輝は」 どうやら、田辺和泉-タナベイズミ-が優輝のお菓子を食べたらしく、揉めてた…――いや、じゃれていたみたい。 ほんと、仲良しだよなぁー、この2人は。 「新学期早々じゃれてるんじゃないわよ! ほら、新しいクラス見に行くわよ!!」 「「「あーい…」」」 繭を筆頭に、クラス替えの貼り紙が掲示してある玄関へと向かった。 玄関には、もの凄い人の数。 まだ春で、肌寒い時期なのに、掲示板の前は熱気で満ち溢れてる。 ・
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